支払い会社 PayPal が発表したドル安定コイン PYUSD の総時価総額は、今年 8 月末に 10 億ドルに達し、4 番目の大きな安定コインとなりましたが、その後、市場シェアは減少し続けています。ベンチャーキャピタル会社 Dragonfly Capital のマネージングパートナーである Haseeb Qureshi は、Solana エコシステムの分散型金融（DeFi）プロトコルの貸出収益機会の減少がこの傾向を促進していると考えています。
DefiLlama のデータによると、現在 PYUSD の時価総額は 6.18 億ドルで、過去 1 ヶ月半で 40% 減少しました。特に、Solana チェーン上の PYUSD の流通供給量は、ここ 1 ヶ月で約 28% 減少しています。
Zombit の以前の報道によれば、PayPal は 2023 年 8 月に安定コイン発行者 Paxos と提携し、Ethereum メインネットで初めて PYUSD を発表しました。その後すぐに、同社は流動性管理プロバイダー Trident Digital を雇い、PYUSD の使用を促進する手助けをしました。今年 5 月に PYUSD の Solana バージョンが発表された後、PayPal は Ethereum から Solana に注目を移したようで、8 月には Solana チェーン上の PYUSD の総価値が初めて Ethereum の価値を上回りました。
PYUSD の成長は主に PayPal と Solana の貸出プロトコル Kamino Finance との協力によって推進されており、このプロトコルは PYUSD 保有者に PayPal が補助する高い収益を支払うことに同意しています。最近数週間、Kamino 上の PYUSD の預金収益率は約 17% から 7% 未満に減少し、Solana 上の Drift および Marginfi プロトコルの二桁の年率収益率も減少しています。
Dragonfly Capital の Haseeb Qureshi は、ソーシャルメディアプラットフォーム X で次のように述べています：
「Kamino Finance が提供するインセンティブが徐々に減少するにつれて、PYUSD の流通供給は完全に戻りました。ここから何を学べるでしょうか？」
しかし、この傾向は逆転する可能性があります。今週火曜日、Kamino の「アルトコイン市場」に PYUSD が追加され、ユーザーは WIF、POPCAT、BONK ミームコインのポジションを担保に借入ができるようになりました。この計画では、毎週預金者に合計 1 万ドルの PYUSD 報酬が追加で支払われます。それに対して、Ethereum エコシステムの貸出プロトコル Aave 上の PYUSD の預金収益率は約 4.3% です。